1985年1月、横浜の中華街に店を構え、中国家庭料理の味を日本の皆様に届けるべく山東の歴史は始まりました。
当時は従業員も少ない中で営業をし、毎日夕方の17時から朝6時までお店の中を走り回り、疲労困憊の日々が続きました。
心の支えであった二人の息子も当時はアメリカに留学しており、寂しい気持ちもありましたが、忙しい日々でそれも緩和されました。
開店当初は餃子、野菜チャーハン、お米焼きとメニューも少なかったですが、お客様が”好き”という料理はメニューに無くても提供しました。
それがきっかけで、お客様の結婚式や誕生日会へ料理の提供をさせていただいたこともあります。
現在山東にあるメニューも、私ひとりではなくお客様とともに作り上げた料理ばかりです。
忙しい時には料理を運んでくれたり、いつも「美味しい!」と言って料理を食べてくれる、日本の優しいお客様に支えられる毎日で、
「全てはお客様の為に」「自宅のようにくつろげる店を」そんな想いが私の身体を動かす原動力でした。
看板メニューの水餃子は、昔も今もお客様に愛されている自慢の料理です。材料にも日本産の肉を使用し、母から教わった味付けやタレにもこだわっています。